はじめに
2024年9月27日より、楽天証券で高配当ETFであるSCHD(楽天・高配当・米国ファンド(四半期決算型))を購入することができるようになりました。
SCHDは、運用開始から12年連続増配で高配当の、非常に優秀なETFです。
信託報酬は0.192%で、非常に低くなっています。
大人気の高配当株ETFであるVYMとの違いについて、解説したいと思います!
ファンドの基本情報
まず最初に、両ETFの基本情報をご紹介します。
VYM (Vanguard High Dividend Yield ETF)
バンガード・ハイディビデンド・イールドETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)は 、米国籍のETF(上場投資信託)。平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的とする。時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定。(引用:Bloomberg)
- 運用会社:Vanguard
- 設定日:2006年11月10日
- 純資産総額:約540億ドル(2024年9月現在)
SCHD (Schwab U.S. Dividend Equity ETF)
シュワブ米国配当株式ETF(Schwab US Dividend Equity ETF)は米国籍のETF(上場投資信託)。ダウジョーンズ配当100インデックスに連動する投資成果を目指す。(引用:Bloomberg)
- 運用会社:Charles Schwab
- 設定日:2011年10月20日
- 純資産総額:約450億ドル(2024年9月現在)
銘柄構成について
次に、両ETFの銘柄構成についてご紹介します。
VYM
約557銘柄と多数の銘柄を保有しています。これにより幅広い分散投資が可能です。
トップ10銘柄は以下の通りです。(2024年10月現在)
- ブロードコム
- JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー
- エクソンモービル
- プロクター・アンド・ギャンブル
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- ホーム・デポ
- アッヴィ
- ウォルマート
- メルク
- コカ・コーラ
SCHD
約100銘柄と比較的少数の銘柄で構成されています。より厳選された銘柄に集中投資しています。
トップ10銘柄は以下の通りです。(2024年10月現在)
- ホーム・デポ
- Blackrock Inc
- シスコシステムズ
- シェブロン
- ロッキード・マーチン
- ブリストル マイヤーズ スクイブ
- ベライゾン・コミュニケーションズ
- ファイザー
- テキサス・インスツルメンツ
- アムジェン
セクター配分について
次に、両ETFのセクター配分をご紹介します。
VYM
- 金融:約20%
- ヘルスケア:約15%
- 資本財:約12%
- 消費財:約10%
(その他セクターは各10%未満)
SCHD
- 情報技術:約22%
- 金融:約18%
- ヘルスケア:約15%
- 資本財:約12%
(その他セクターは各10%未満)
パフォーマンス比較
次に、両ETFのパフォーマンスをご紹介します。
5年間のトータルリターン(2019年9月〜2024年9月)
- VYM:約45%
- SCHD:約60%
直近配当利回り(2024年10月現在)
- VYM:約2.6%
- SCHD:約3.5%
運用手法の具体的な違い
次に、両ETFの運用手法についてご紹介します。
VYM
- FTSE High Dividend Yield Indexをトラックし、配当利回りの高い米国株式に幅広く投資します。
- 特定のセクターや銘柄に偏重しないよう、分散投資を重視しています。
SCHD
- Dow Jones U.S. Dividend 100 Indexをベースにしていますが、以下の基準で銘柄を選定しています:
- 10年以上の配当支払い実績
- 時価総額200億ドル以上
- 1日の平均取引量50万株以上
- 配当性向が80%以下
日本の投資家にとってのアクセス性
最後に、日本で両ETFに投資する際のアクセス性についてご紹介します。
VYM
SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、主要なネット証券で購入可能です。
SCHD
今までは日本の証券会社では直接購入できず、インタラクティブ・ブローカーズなどの海外証券会社口座が必要でしたが、
2024年9月27日より楽天証券で購入可能となりました!
楽天証券のマイページで検索する際、「SCHD」ではヒットしません。
検索窓口には、「楽天・高配当・米国ファンド(四半期決算型)」と入力してください。
なお、特定口座だけでなく、新NISAの成長投資枠でも購入可能です。
まとめ
以上の情報から、VYMはより保守的で幅広い分散投資を好む投資家に、う一方でSCHDはより積極的なアプローチと高いリターンを求める投資家に適していると言えるでしょう。
個人的には、SCHDはVYMの上位互換というイメージです。
この記事が参考になれば幸いです。
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