はじめに
自分の資産額を大きくするためには、支出を減らすことが欠かせません。
収入より支出が少なければ、確実にお金は増えます。
お金が貯まらない人は、必ず収入が支出と同等かそれ以上になっているわけです。
ここでは、「収入のうちどれくらいを貯蓄できたか」を、貯蓄率と定義します。
本記事では、お金を貯めるための貯蓄率の考え方について、解説したいと思います。
なお、個人的な意見を多く含むので、ご自身と状況が異なる場合は無視してください。
貯蓄率について
貯蓄率は、以下の様に定義できます。
貯蓄率 (%) = (収入ー支出) ÷ 収入 × 100
貯蓄率が正だと、貯蓄ができた、ということになります。
「バビロン大富豪の教え」という本をご存知でしょうか。
1926年ににアメリカの実業家のジョージ・S・クレイソンという方が書いた本で、100年経った今でも読み継がれる大変に有名な本です。
お金を得るための方法のみでなく、人が幸せになるための真理が書かれた、成功哲学の名著として知られています。
この本の中で、7つの教えが記載されているのですが、そのうちの1つ目に書かれているのが、以下の教えです。
収入の10分の1を貯金せよ
バビロンの大富豪の教え
つまり、貯蓄率10%を目指しなさい、ということです。
私は、富裕層を目指しています。つまり、資産1億円です。
そんな私にとって、貯蓄率10%は全く足りません。多くの方にとっても、低すぎる目標だと思っています。
仮に、月の手取り収入が40万円、年2回のボーナスの手取りが1回あたり70万円、現在30歳であと30年働くとした場合、
(40万円 × 10% × 12か月 + 70万円 × 2回)×30年 = 5,640万円
となり、1億円には全く届きません。
一方、貯蓄率を50%にできた場合だと、
(40万円 × 50% × 12か月 + 70万円 × 2回)×30年 = 1億1400万円
となり、富裕層達成です。
既に1500万円の貯金があれば、30%でも1億円達成できます。
私は毎月の支出額を徹底的に減らす努力をし、毎月50%行くか行かないかで生活しています。
ただし、私含め忘れていけないのは、ずっと同じ生活ができるわけではない、ということです。
人生の中には、お金の貯め時が3回あると言われています。
人によって少しずつ違いますが、ざっくりと以下の3回でしょうか。
1回目:独身時代
社会人になって、自分のためだけにお金が使える時です。自分次第でどうにでも貯めることができます。
2回目:奥さんが復職してから子どもが中学に入るまで
中学受験をする場合は別ですが、子どもの小学生時代はさほどお金がかからないようです。
奥さんと2馬力で働くことができれば、お金も貯まりやすいでしょうか。
3回目:子どもが自立してから定年まで
子どもが大学を卒業し、自分でお金を稼ぐようになれば、あとは自分と配偶者にしかお金を使わなくなります。
お金が貯まり方が変わるでしょう。
以上の二十数年を除く期間は、貯蓄率はぐっと下がります。
私が50%前後の貯蓄率を保てているのは、独身時代の貯め時だからですね。
それでも、貯め時以外でも個人的には少なくとも30%は貯金したいですね。
そんなに甘くないと人生の先輩たちに怒られてしまうかもしれませんが。
貯蓄をするためには
どうしもお金を使ってしまって、なかなか貯蓄ができない人がいます。
私の身近にもいました。
そういう人におすすめの貯蓄方法を提案します。
それは、収入が入ってきたらそのまま定額を別口座に振り替えてしまう、というものです。
振替先の口座はノータッチで、主口座だけでやりくりします。
どうしても貯蓄ができない人というのは、入ってきた分使ってしまうタイプです。
例えば、ボーナスが入ったから良いものを食べに行こう、と思ってしまいます。
お金に色はついていません。先月入った給与のうちの5万円と、今月入ったボーナスのうちの5万円は、全く同じ価値しか持ちません。
なのに、なぜ前者と後者で使うハードルが違うのでしょうか。
お金を使うときは、本当に使わないといけないときと、使うと心から幸せになれるときのみです。
話が逸れました。
さて、振替金額は、目標貯蓄率で決めてしまえば良いと思いますが、
振替先口座は緊急時を除いて絶対に出金をしてはいけない口座なので、
貯蓄率をカツカツに設定し過ぎて予定されているイベントに使う資金が主口座からなくなるなんてことがないようにしましょう。
かと言って、余裕を持たせ過ぎて、貯蓄速度が遅すぎるようなこともないよう、調整してみてください。
昇給したときは、生活の質を上げるのではなく、その分振替金額を上げてください。
毎月貯蓄率を計算するのは、個人的な楽しみになっています。
今月は50%を超えたかな?と、ゲーム感覚で確認しています。
なんなら、普段の生活の中でも、これを買ってしまったら貯蓄率が減っちゃうと思うようになり、
モノを買うハードルが上がりました。
貯蓄率を把握することは、貯蓄を増やすことに繋がるのです。
まとめ
本記事では、貯蓄率の解説をしたうえで、貯蓄が出来ない人のために、どのようにしたらできるようになるかを解説しました。
個人的な意見が多めでしたが、
身近にいる、貯蓄が出来なかった人は実際このやり方で一気にお金が貯まりましたので、参考にできるものなのかなと自負しています。
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