はじめに
平凡なサラリーマンが1億円を貯めるためには、投資をすることが必要不可欠です。
しかし、投資未経験の方々の中には、「投資 = 危険」のイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
ただし、方法さえ間違えなければ、高い確率で投資で資産を増やすことができます。
その方法をご紹介します。
なお、本記事では各手順の細かいHow toは省略させていただきます。
投資の始め方
投資初心者が投資を始める時、何から手を付けたらいいか分からないかもしれません。
口座を開設できても、何を買えばいいのか分からないでしょう。
その様な方は、以下のステップを実践して下さい。
- SBI証券または楽天証券でNISA口座を開設する
- NISA口座でeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を毎月積み立てで買う
- 放置
それでは、1つずつ解説していきます。
SBI証券または楽天証券でNISA口座を開設する
NISAとは少額投資非課税制度のことで、個人投資家向けの税制優遇制度です。
NISA口座で購入した株式や投資信託は、その配当金や譲渡益が非課税になります。
初心者向けには投資信託のみの購入をお勧めしますので、配当金は忘れていただき、「譲渡益が非課税」について簡単に説明します。
例えば、100万円分の投資信託を購入し、5年後に200万円になりました。
この投資信託を売却すると、100万円の利益が確定するわけです。
ですが、NISA口座でない(一般口座や特定口座)場合、この利益分に対して約20%の税金を取られてしまいます。
NISA口座だと、なんと100万円を丸まる受け取ることができます。
これが、「譲渡益が非課税」ということです。
NISA口座を使わない手はありません。
さて、数多ある証券会社の中で、なぜSBI証券か楽天証券なのでしょうか。
それは、手数料が安いからです。
店舗を持つ証券会社は、店舗維持費用や人件費のために手数料を取る必要があります。
一方で、SBI証券または楽天証券といったようなネット証券はオンラインで自ら購入するので、手数料は少なくて済みます。
店舗型証券会社は窓口で相談ができるから安心だと思われるかもしれません。
ですが、投資初心者が買うべき商品は既に決まっているので、相談する必要などありません。
むしろ、相談するとろくでもない商品を買わされる危険性が高いです。証券会社側はできるだけお金を儲けたいですからね。
手数料が大きい商品を売ろうとするのは当たり前です。
ネット証券の中でもSBI証券と楽天証券は特に使いやすいので、このどちらかで口座開設をすることをお勧めします。
私も、両方持っています。
NISA口座でeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を毎月積み立てで買う
口座を開設したら、投資信託を購入します。投資信託とは株の詰め合わせパックです。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」というのが、購入する投信信託の商品名です。
この商品、通称「オルカン」と呼ばれていますので、今後はオルカンと記載します。
さて、オルカンとはどのような商品なのか、簡単に説明します。
オルカンとは、その1本で全世界の株式に国際分散投資できる、時価総額加重平均型のインデックスファンドです。分解して説明します。
「全世界」というのは、先進国23ヵ国・新興国24ヵ国の計47ヵ国です。そしてこれらの国に上場する約3,000銘柄に投資しています。(2024年1月時点)
銘柄というのは株式のことです。ざっくりと、約3,000の企業に投資しているんだな、と思っていただいて問題ありません。
次に、「インデックスファンド」を解説します。
インデックスは指標、ファンドは投資信託のことを示します。
つまり、インデックスファンドとは、指数に連動した成果を目指す投資信託です。オルカンが連動している指数は、ACWIです。後ほど解説します。
「時価総額荷重平均型」というのは、簡単にいうと、時価総額が大きい企業にはたくさん投資し、時価総額が小さい企業には少しだけ投資する仕組みです。
社員数10,000名の大企業と、社員数10名の小企業に対して同じ金額を投資していたらバランスが悪いなと何となく思いますよね。
オルカンについては、別の記事で詳しく解説しますのでしばしお待ちを。
オルカンについて簡単に分かったところで、なぜオルカンなのか?を説明します。
最も合理的な指数に連動しているから
一つ目の理由は、オルカンは最も合理的な指数に連動しているから、です。
オルカンの指数は、ACWIでしたね。つまり、ACWIが最も合理的な指数であるということです。
その根拠になっているのが、「現代ポートフォリオ理論」です。
こちら、1990年にノーベル経済学賞を受賞した、大変に有名な理論です。
同理論を説明しだすとこれまた大変な量になりますので、追って記事にしようと思います。
結論を簡単に述べると、「時価総額加重平均で分散投資せよ」になります。
オルカンは全世界に対して投資している時価総額加重平均型の投資信託でしたね。
これが、オルカンが最も効率的な投資先である理由です。
連動先の指数の過去の成績がいいから
株価が将来どうなるかなんて誰にも分かりません。
ですが、参考にすることはできます。
過去10年のACWIのリターンは、年率約8.5%です。
1987年以来のリターンだと、年率約8.1%です。
短期で見るとかなりの値動きはありますが、長期で見ると高い確率でプラス、それも3%以上の年率で運用できていることでしょう。
ACWIに連動するインデックスファンドの中で最もコストが低いから
例として、ACWIに連動するいくつかのインデックスファンドのコストを紹介します。
つみたて全世界株式のコストは約0.20%、全世界株式インデックス・ファンドのコストは約0.53%、そしてオルカンのコストは約0.058%です。
この差は小さく思えるかもしれませんが、長期の積み立てと運用で、どんどん膨れ上がっていきます。
オルカンのコストは、ACWIに連動する投資信託として最安級です。
さて、このオルカンを、毎月積み立てで買います。
NISAは、年間の購入上限は360万円です。月で割ると、30万円。
30万円以内で、各自の家計に合った額を投資しましょう。
最初は1万円だって構いません。慣れてきたら、少しずつ金額を上げていけば良いでしょう。
インデックス投資は、投資タイミングなど考える必要は一切ありません。円安が落ち着くまで待とう、など考えなくて良いです。それは、未来のことは誰も分からないからです。
経済評論家は色々なことを言いますが、どうせ分からないことです。もっと円安に振れる可能性もあります。タイミング投資していいのは、一部の天才投資家のみです。
投資を始める一番良いタイミングは、今です。
放置
一度設定したら、あとは放置しましょう。
株価は、上がったり下がったりします。その度に一喜一憂しているようだと身が持ちません。
「気絶投資」という言葉があります。
まさに、気絶したようにただ放置するということです。
10年も20年も運用していたら、大暴落することもあるでしょう。平気でマイナス50%ということだってあります。
実は積み立て投資の場合、暴落した時がチャンスです。
安く購入することができるからです。
狼狽売りすることなく淡々と積み立てることができれば、気が付いたら資産が増えていることでしょう。
まとめ
以上が、初心者向けの投資の流れです。
この記事は初心者向けなので、細かいことは省いて最低限知っておいた方が良いことのみ書きました。
細かいことについては、いくつかの記事に分けて書いていこうと思います。
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